過ぎたるは猶及ばざるが如し・父の場合
過ぎたるは猶及ばざるが如し
このことわざの意味は、
何事も程ほどが肝心で、やり過ぎることはやり足りないことと
同じように良いこととは言えない。
良いと言われることでも、やり過ぎは害になるということです。
残念ですね。
お酒(アルコール)
私たち夫婦は共に全くお酒を飲みません(飲めません)。
二人で私の田舎へ里帰りするとたいてい親戚が集まり食事会となります。
その席でいつも言われることは、
「酒ぐらい飲めないとダメだ」とか
「酒が飲めないとみんなとうまく付き合えないだろう」です。
心の中で「またかー」と思いながらやり過ごします。
とにかく宴会にはお酒やビールが欠かせません。
おいしいお料理はありがたいですが、お酒を飲んで大声を出し、時には口論に発展する宴会はゴメンです。
子供のころ、親戚が集まると酒癖の悪い叔父にきつく抱きつかれ息ができなくなり、「はなして」と叫んでも離してくれなくて、恐怖を感じたことが何度かあります。
酔っぱらうと人が変わってしまう人が多いです。
そんな人に限って、酔っぱらって自分が何をしたのか全く記憶がないのです。
父のばあい
私の父は年に数回、お酒におぼれる人でした。
たいてい、お米の収穫が終わった後や、お正月に親戚が集まって宴会があるときに始まります。
ただ、お酒を飲んで悪態をつくとか暴力をふるう事はありませんでした。
食事もせずに、ただお酒を飲んで酔いつぶれているのです。
そうなると、仕事もせず何日も飲んで寝ていました。
自力でやめることが出来なくなり、最終的に母が病院へ連れて行きます。
病院で体からアルコールが完全に抜けるまで監禁されるのです。
父は自分の酒癖が悪いことを自覚していて、普段は自制していました。
しかし、ふとしたきっかけでお酒を口にするとやめられなくなるのです。
「飲まない」の選択しかありません。
少しお酒をたしなむなんて出来ないのです。
一口でも飲むと、自制が効かなくなり、飲まずにはいられなくなるのです。
そうなると母が農作業を一人でやる事になり、いつも母に多大な迷惑と負担をかけていました。
そんなことが毎年、年に2、3回あったことを良く覚えています。
子供のころ母に「お酒を飲まないように見張っていなさい」とよく言われたものです。
そんな理由で父は肝臓を悪くして早死にしました。
まさにアルコールはある意味、麻薬と同じですね。
楽しく、リラックスする程度に飲める人は良いですが、
お酒に飲まれる人は自覚して「飲まない」選択をするしかありません。
何事も、度が過ぎると深刻な問題に発展しますので気を付けましょう。